俳優を目指すのにダンスの技術は必要?スクールで身に着けるべき理由!
俳優を目指している方の中には、スクールや養成所に通うことを検討されている方も多いでしょう。そして、授業内容にダンスレッスンがあることを知り、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、そのレッスン内容、身につく能力や技術についてまとめました。仕事にどのような影響を与えるのかもお伝えしますので、レッスンにやる気も出てくるでしょう。レッスンの必要性を理解した上で取り組んでいきましょう。
俳優スクールのダンスレッスン
俳優スクールというと、映画やドラマに出演できるようになるためのしっかりとした演技力を身に着けられるというイメージをお持ちでしょう。どうしてダンスレッスンがあるのかと疑問に持っている方もいるかもしれません。歌手やアイドルを目指しているわけでもないのに必要なのでしょうか。ダンスに苦手意識を持っている方はやりたくないと感じている人もいるでしょう。しかし、ダンスレッスンも非常に重要な役割があるのです。
スクールでのレッスンでは、全くやったことのない未経験者から始められるようになっています。自信がない方、苦手意識を持っている方でも気負わずに始めることができます。振りを覚えられるのか不安、身体が固いなどの心配がある方も、少しずつ柔軟な体を作っていき、自分の可能性を広げていきましょう。
レッスンでは、ストレッチから始まります。続けていくことで体が柔らかくなります。それから、体幹トレーニングやダンスステップを学びます。きれいな立ち方、立ち振る舞いができるようになります。これは、演じることのスキルアップにもつながります。具体的には、ジャズダンスのレッスンを設けているスクールがあります。このレッスンを通して、身体全体を使ったしなやかな表現力を身に着けることができます。
今や、ダンスができる人は多いので、ヒップホップやジャズ、バレエなどの定番ではないものを選ぶのもいいかもしれません。例えば、タップ、ベリーなどはやっている人も多くないので、しっかり身に着ければアピールポイントになります。
ダンスで身につく能力
ダンスにより得られることは、身体的な変化というのが大きいです。表現力がアップするので、様々な役柄において色々な感情を伝えることができるようになります。体の使い方がしっかり理解できるようになるので、今までは自分の勘だけで演じていたという方も、舞台上で堂々と歩けるようになります。また、ダンスレッスンは自分の気持ちを開放するレッスンでもあります。自分の殻を破って、喜怒哀楽の様々な感情を体全体で表現できるようになります。
筋トレにもなり、身体づくりにもなります。がっつりと筋トレをすると、筋肉がつきすぎてしまいます。ダンスなら、程よい筋肉がついて締まった体になります。また、体力もついてくるのでハードなスケジュールをこなしていかなければならないときでも、身体を壊しにくくなります。演じるということには想像以上の体力を使います。舞台で一日に何公演も、長期間こなさなければならないこともあるかもしれません。そんな時でもしっかりと続けられるように基礎体力をつけられます。
ダンスを始めると骨格が整うので、姿勢がよくなり、歩き方も綺麗になります。ちょっと姿勢がよくなるだけで写真映りも変わり、人々に与える印象が変わります。オーディションでの書類審査に通りやすくなります。このようにダンスそのもの以外にも様々なことが身に着けられるのが嬉しいポイントです。
俳優の仕事に直結
ダンスをしっかり身に着けると、オーディションでアピールできる自分の特技にもなります。俳優にとって、演技ができるのは当たり前のこと、最低条件です。それに加えて、何か自分をアピールできる特技があると有利です。短い時間で、身体全体で印象に残るアピールができるので、おすすめです。
また、レッスンよってリズム感やバランス感覚が身に付き、演技力アップにつながります。どんな役柄でも、演技が一本調子になってしまう人は、一定のリズムしか体に染みついていないからだと考えられます。様々なリズムを感じ、身に着けられれば、演技のスキルアップにつながり、幅広い役柄を演じ分けられるようになります。ダンスや歌が上手だと、役柄も広がります。歌手役やアーティストを目指す人を主役とした作品も多く、そんな役柄でもリアルに演じやすくなります。
俳優の仕事の一つとして、ミュージカルや舞台に出演する機会があります。ミュージカルでは様々なジャンルのダンスを覚えなければなりません。ダンス経験があれば、自信をもってミュージカルや舞台のオーディションを受けられますし、声がかかる可能性も高まります。そして、映画やドラマに出演するのが夢だけど、なかなかチャンスがないという方もいます。しかし、武器のダンスを使ってミュージカルや舞台で表現力を磨いてから、注目されて映画やドラマに出演できるようになるパターンもあります。俳優の仕事を得るためのきっかけの一つとして、ダンスの技術はアピールポイントになります。
幅広い仕事へと派生
レッスンを通して、様々なことが身に着けられるので、それが幅広い仕事へと派生していきます。中には、自分は俳優の仕事だけをしたい!と考える方もいるかもしれません。しかし、様々な仕事をすることで、多くの人に出会い、刺激を受けて、人生経験にもなります。そこで取り組んだことや感じたことは、必ず俳優の仕事に役立ちます。
俳優以外の仕事にもつながります。例えば、モデルの仕事をするとします。ダンスにより、姿勢がよくなり写真映りもよくなるので、ファッション誌などの仕事につながる可能性もあります。歩き方も綺麗になるので、ファッションショーでのランウェイで自分をアピールすることができるようにもなります。
直接磨いた技術を使って、音楽やパフォーマンスの仕事もできます。俳優で歌手デビューをしている方も多く、どちらも両立しているスターもいます。ダンスをしなくても、そこで身に付いたリズム感や音感は、どんなジャンルのアーティストになったとしても活かせます。
CMに声がかかりやすくなる可能性もあります。最近はミュージカル系の歌って踊るようなCMも多いです。そんなCMを企画している段階で、ダンスもできる俳優であれば声がかかりやすくなるでしょう。実際に撮影では短い時間でフリを覚えなければならないので、ダンス未経験者では成り立ちません。このように様々な仕事を経験して、色々な人に知ってもらうことで、本業の俳優としてのオファーにもつながります。
まとめ
ダンスには興味がない、不安だという方も、俳優として活躍するためには必要であることが理解できたのではないでしょうか。しっかりと技術を身に付け、踊れるようになるに越したことはありません。しかし、プロのダンサーやアーティスト並みに上手になる必要はないのです。スクールのレッスンを通して、身体全体で表現することの楽しさを知り、自分の身体を上手に動かすことができるようになることが大切です。
ダンスの奥深さを知り、興味を持てたのではれば、気になるジャンルを見つけてレッスンを続けていくことをおすすめします。自分をアピールできる武器の一つとして極めていくのもよし。まずは、楽しむことを一番に始めてみましょう!