俳優になる審査の内容は?合格するポイントはこれ!
俳優になるためには、運よく街でスカウトされない限りは、どこかに所属して演技を勉強しないと俳優にはなれません。所属する場所にもよりますが、どこかで演技の基礎を身に付けてから、芸能事務所のオーディションを受けるのが一般的です。
ただ、そのような芸能事務所のオーディションの審査は、どこも審査員が見て判断するポイントが大体決まっています。どういう点に注意すれば、合格するのかを解説していきたいと思います。
俳優になるための審査の内容
まず、芸能事務所に所属するためには、オーディションを受けて合格しないと入所できません。芸能事務所に所属をするということは、より大きな仕事ができるチャンスがあるということと、事務所から芸能活動などの全面的なバックアップを受けられるということになります。
昨今のニュースでも、芸能事務所が話題にあがることが多いですが、それほど事務所というのは大きな存在であるのです。では、芸能事務所に入所するための審査にはどのような内容が組み込まれているのでしょうか?
基本的に、まずは書類選考があります。この書類審査に通らない人もかなり多いようです。この場合、審査員が重点的に目を通しているのが、写真です。その良し悪しで通過率に違いが出てくることが多いようですね。
書類審査を見事通過すると、次は自己PRになります。芸能事務所にもよりますが、与えられる短い時間でいかに審査員の脳裏に爪痕を残せるかがポイントですね。ありきたりな自己表現では、相手の印象には残りません。
自己PRの他にも、演技の実技もあります。セリフを渡して覚えてもらい、その場で演技してもらったり、審査員から設定だけを振られて、即興でアドリブで演技するというような演技力を見る審査があります。やはり、俳優を目指しているので、セリフが飛んでしまったとしても、最後まで演じ切ることが大切です。
最後は質疑応答の時間があり、「どんな俳優になりたい」や「好きな俳優」とか、俳優という職業に対する気持ちを確認されるような質問をされるでしょう。いくつか質問されそうなことを想定して、簡潔に答えられるようにまとめて、練習しておけば安心ですね。
もちろん、芸能事務所によっては滑舌の審査や、ウォーキングなど項目は多少違ってくる場合もありますので、事前に確認できるようであれば調査しておきましょう。
審査員がチェックする項目
芸能事務所の審査では、受験者の個性や演技力、俳優という職業に対する思いなどを審査しています。そして、実はそれだけではありません。その場に入ってきたところから、既に審査は始まっているのです。
入ってきた瞬間の、その人独特の雰囲気はどんな感じなのか、顔やスタイルはどうなのか、表情はどうなのかなど、審査員は細かくチェックしています。また、歩き方や目線、座り方、話し方、声の出し方など細かくチェックしているのです。
顔などの外見面ですが、必ずしもかっこいい人が合格するというわけではありません。それぞれの芸能事務所により、求めていることが違います。事前に、その事務所のカラーをチェックしておくと良いでしょう。
また、俳優になるために滑舌が良いかどうか、かっこいウォーキングができるのか、などさまざまな角度から受験者を審査しています。したがって、事前に訓練しておくべきことは練習しておくことをおすすめします。
演技はなかなか練習して何とかなる部分とたくさんのプロの演技を見てきたかという部分でも違いがでてきます。やはり、数多くのさまざな演技を見て勉強してきた人は、演技の幅が違うものです。
演技の実力を向上していくためには、経験が必要になりますが、最初は好きな俳優さんの演技をまねることから始めてもいいかと思います。演技だけではなく、上手くなる第一歩としては、上手な人を真似ることから始めましょう。
また、一番最初の書類審査ですが、顔が整っているということではなく、その人らしさが出ているかどうかで通過率が変わってきます。それほどまでに宣材写真は重要ですし、書類審査ではほぼ宣材写真の出来が合否を左右すると言っても過言ではないでしょう。
審査の前にしっかりと準備して合格を勝ち取ろう!
芸能事務所の審査は、ある程度審査される項目が決まっていますので、事前に準備ができます。練習ができる発声練習、ウォーキングなどは日頃から練習を積んでおきましょう。また、自己PRは、時間を何パターンか決めて、その時間内で個性をアピールできるように何度も練習しておくべきです。また、聞かれそうな質問事項をいくつか挙げて自分なりに簡潔に回答できるようにしておくとより安心しますよね。
演技の練習もなかなか自主練習では難しいこともあるかもしれませんが、俳優さんのさまざまな作品を観たりすることで、真似をしたり、このシーンは自分だったら、こう演じてみるなど、見たり考えたりするだけでも演技の勉強になるのです。
またセリフを言うのに大切な滑舌は充分に練習を積んでおいた方がよい項目になります。こちらは、毎日練習することで上達していきますので、練習不足ですと、審査員にすぐに分かってしまいます。しっかりと日頃から練習を積んでおくべきです。
審査は、会場に入ってくる前から始まっていると思って良いでしょう。顔の表情やスタイル、仕草、言葉遣い、歩き方など全てを見られると思ってください。しかし、練習を積んでいると自信がついてきますので、表情にも表れてきます。
俳優だからと言って、必ずしも顔立ちが良いとなれない、とは限りません。求められるのは個性です。他には出せない個性を持ち合わせているのか、あるいは、今はあまりなくても将来その伸びしろを感じられるのかどうか、を審査員は見ているのです。
決められた時間の中で、いかに自分の個性を演出することができるのかは重要になってきます。個性があっても、その見せ方によっては活かしきれないので、相手の印象に残るような個性の見せ方を考えてください。
また、どこの芸能事務所のオーディションを受けのかを決定する際には、芸能事務所によって求めている俳優像は違ってきますので、自分のなりたい俳優を目指せる環境かどうかを、所属している俳優さんを見て判断すべきでしょう。事務所によって、演技派の俳優さんばかりがいる、モデルさんが多い、子役が多い、などそれぞれの特長がありますので、事前にしっかりと調査してからオーディションを受けるようにしてください。
まとめ
芸能事務所のオーディションですが、どこの事務所も審査する項目にはあまり大差がありません。事前にある程度準備しておけば、当日もしっかりと対応することができます。したがって、予想以外の状況に当日なったとしても、慌てずに対応することができるでしょう。
また、芸能事務所によって特長が異なりますので、事前にしっかりと調査をしておきましょう。自分自身がなりたい俳優になれそうな芸能事務所を選んでください。そして、自分の個性を相手の印象に残るように、見せ方を研究してオーディションに臨んでください。